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知らない人にパンをおごられる~南の島でナニかを叫ぶ旅行記その8。~

旅行記
02 /09 2016
今日は2月8日。
冬至の日に比べて58分、日が長くなりました。

南の島でナニかを叫ぶ旅行記その8。

波が荒いとか数日前に舟が転覆したとか色々と不安要素がありましたが、安全確認もできたので
1月1日はボラカイ島でアイランド・ホッピングツアーに参加することとなりました。

お参りでもないのに元旦からお出かけかぁ。なんだか罪悪感。

しかし前にも書きましたが、ここはお正月感ゼロ。
ホテルのロビーではいまだにクリスマスのお菓子が売ってるほど。(売れ残りか?)
フィリピンお菓子

だからガイドの人たちにも遠慮しなくてもいいのかな。いいよね。

そんなことを考えながらパンを買いにいく。
なぜパンかというと、シュノーケリングするときにパンをばら撒くと魚が寄ってくるらしいから。
パンというチップで魚さんという踊り子を呼び寄せるのだ。

『ハッピーニューイヤー!』

ここにもお正月気分にさせるのが、いた。日本人ではない。
白人の観光客のおじいさんだった。
すでに白髪だったが、もともとは赤毛だったのだろうか、赤茶色のヒゲと白い肌をしていた。

私の貧相な海外経験が告げる。
パン屋で一緒になっただけの初対面のアジア人にも陽気に声をかけるこのフレンドリーさ。
きっとアメリカンかカナディアンだ。
(ていうかリスニング苦手な私が聞き取れている、という時点でアメリカ英語確定)

とりあえず、『はっぴーにゅーいやー』と、返しといた。

さて注文。
『この一番安いのください』

私が欲しかったのはシンプルなパン。

そこで横から北米おじいさんが注文をいれてくる。私に。

『ユーこれ食べなよ。ベリーナイスだよ。』

といって別のパンを指し示してくる…。
いや、このパンは魚にあげるんだから味はどうでもいいのだよ。

『いいえ、これ(一番安いの)でいいです』

『僕も食べたけどこれ本当においしいかったよ。信じて食べてみなよ。』

ビリーブ・ミーって。

ここで『ワオ!そんなにお勧めなら食べてみなくっちゃね!』といってお勧めのパンを買うのが、
空気を読める大人の対応かもしれない。

しかし北米おじいさんのおすすめはケーキっぽい豪華なパンだ。魚にやるのはもったいない。
というわけでノーセンキュー。

安いプレーンなパン2つを指定して、店員さんにお金をわたした。

…店員と北米おじいさんは何やら話し始めた。

店員さん。店員さん。店員さん。

なに笑顔で豪華なパンを包んでいるんですか!?
そしてそれを私に渡しているのですか??
安いパンでいいっていったよねぇ!!?

わたしが動揺していると北米おじいさんはキラーンといい笑顔でいった。
『僕のおごりだ。ニューイヤーだからね。』

まぁ。かっこいい。

一瞬ハリソン・フォードの幻影が見えた気がした。

いえいえいえいえ!
ここで遠慮するのが日本人。だって悪いよ、差額払うよ!

しかし店員さんも笑顔で、取り合ってくれない。彼のおごりですから…って。

しかたあるまい。事情を話そう。英語力に自信がないため今まで説明しなかった理由を。

わたし『でもこれ、魚にあげるの。シュノーケリングにいくの』

その説明で北米おじいさんはわかったらしい。
だからこういった。

『じゃあ、もう2つね。』

なんでそうなる!あんたはこの店の回し者か!!

『いいかい?君たちは魚にパンをあげるんだろう?

だから僕は君たちにパンをあげる。

ハッピーニューイヤーだ。OK?』

『お、おーけー。』

そこで反論できるほど私の英語力はたくましくない。
というわけで正月早々見知らぬおじいさんにパンをおごられました。
豪華なパン4つ持って、出発。

船乗り場まで案内してくれるのは現地のフィリピン人。

彼は私とどっこいどっこいのつたない英語で語った。

『あー、今日は、ニューイヤーだ。
フィリピン人はみんなお酒飲んでる。酔っ払ってる。
だから舟ない。


なんですと!?

つづく。

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