真夏の珍事。

旅行記
08 /07 2017
もう一昨日のことになりますが、鹿島アントラーズの試合を見に行きました。

※一週間のうちに東京行ったりスタジアムいったり、なんだかオラまるでリア充になった気分だけんど、たまたま近日中に予定が絡んだだけで普段は絶賛ひきこもりガーデナー兼DIYerですので悪しからず。

お目当てはもちろんアントラーズの試合…
と言いたいところですが、カシマスタジアム名物の屋台グルメだったりします。

とくにメロンソーダ。
一個丸ごと凍らせたメロンにアイスとソーダをぶちこんだ、ぜいたく品。とてもおいしい。しかし夏季限定なので夏場にスタジアムまで来ないと食べられないわけです。今回はそれを食べずには帰れません。

もちろんキックオフの3時間前に到着です。
だって屋台グルメを堪能するためにきたのですから!
(もちろん試合も見に来たよ!)

ところで。

当日は蒸し暑い曇りの日でした。
アントラーズ
蒸し暑いのにほぼ無風。不快指数高め。

しかしこの時点ではまだ良かったと、後になって思うことになったのです…

ここからしばらくして、キックオフ。

と同時くらいだったでしょうか…スタジアムに白いモヤが立ち込めてきたのは…

なんにも見えない…!
アントラーズ 濃霧で中止
でました。
カシマスタジアムのもうひとつの名物(?)、霧です。

しかしここまで霧がひどいのは、良くあることなんでしょうか?
なんかピッチが見えないんですけど。
選手もボールも見えないんですけど。

なんかこれアレに似ているわぁ。

ほら、タピオカミルクティー。

白いミルクのような霧の中で、タピオカたちがユラユラ揺れているようです。
ときたまタピオカが激しく動き、応援団が歓声を上げています。
が、私に見えるのは手前のタピオカだけですので何がどうなっているのか分かりません。

雰囲気だけで応援するにも辛い…だいたいチャンスなんだかピンチなんだかも分かりません。

あら、そうこうしているうちに主審が行方不明。
選手もいなくなっちゃった。

そうです。
サッカー好きな方はもう各種メディアでお聞きになっているかとおもいますが、

結局こうなりました。
アントラーズ 濃霧で中止
濃霧により試合中断。

いやー、海沿いで霧が出ることに定評があるカシマスタジアムとはいえ、なんか10年ぶりの珍事だったみたいですね。

で、その珍事に立ち会ったわたしたち、、

ただただ困惑。

結局。
数分後に、何も解決しないまま試合は再開。
ボールは見やすいようにオレンジのカラーボールになりましたが、なんせ選手たちが見えない…。

ようやく霧が晴れたのは、ゆれるタピオカたちを見続けること数十分後、試合終了間際でした。
(巨大扇風機まわしたって後で知った)

こんな試合、ついてないのか、ある意味ついてるのか。

みんなして苦笑いです。

とりあえずこれだけは言える。
今日の試合、絶対に忘れないわ。

しかし試合は見れないわ中断するわだったので、この日は屋台の売り上げが多かったと思いますが実際はどうでしょうか。

さてその屋台グルメですが、いっぱい食べました。

写真?ほぼ撮る前に食べたのでありませんー(ありがち)

あ、カツカレーがあった。
カツカレー
あげたてサクサク!

そういえばこの日の目当てはメロンソーダでしたね。

メロンソーダ…メロンソーダ…

やってねーーーー!!!!

おそらくですが。

メロンソーダの出店をやってるのは水戸のお店です。
そしてこの日、水戸では水戸黄門祭りという年に一度のビッグイベントが開かれていました。
うわさによると水戸のメインストリートの企業に勤める従業員は強制参加という、汗と涙と情熱のこもったイベントです。

もしかしてそっちに行ってるからカシマスタジアムはお休みだったのかもしれない…。

なんという間の悪さ。

代わりにアイスメロンパン購入。
アイスメロンパン
これまたスタジアム名物の究極のメロンパン、にアイスクリームをはさんだ夏季限定のメロンパンです。
やだ!なにこれマジ美味しい!!!
(こんど家でもやってみよう)


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吉田博展とマリーアントワネットの結婚ビュッフェ。

旅行記
08 /04 2017
近所のキジが今朝もけたたましく鳴いていました…
『ケ ケ ケ ケ ケン!ケ ケ ケ ケ ケン!』て

キジ先輩、お願いです。

地震を知らせてくれているのか、ただ鳴きたいだけなのかはわかりませんが、
人間の寝室の横の窓近くで、
朝の5時にリサイタルを開催するのはお控えください…。
と言っても聞いてくれりゃしないでしょうかね。このジャイアンめ。

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ところで昨日その人間たちは東京に行ってきました。

ケーキバイキングと、新宿の美術館で開催中の吉田博展を見に行くためです。
吉田博展

すみません。最初に断っておきますが、
わたしは『この人の絵テレビでみたことあるよ!』というレベルの人間です。すみません。

ですが素人から見ても大変に美しい絵の数々でございました。

特に水彩画は人間の手で書いたとは思えないほど美しく、
半分下絵のような習作ですら、とんでもない神絵師オーラがにじみ出ていました。

しかも平日ということもあってか、それほど混んでないのでじっくり見られてラッキー。

そして望外のおみやげゲット。
吉田博展 ポスター

吉田博の作品のポスター!しかも一枚400円。
これ、ネット経由で探してたんですが、今までどこにも見つからなかったのです。

でもこれで家に吉田博の絵を飾れますね、ポスターだけど!

ていうかそもそも本物が売ってたとしてもそれを買えるだけの財力がありません。
400円のポスターが身の丈です。むねん!

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そして第二の目的、ケーキバイキングへ。
マリーアントワネットの結婚ビュッフェ

夫と二人で、マリーアントワネットの結婚ビュッフェ。

ヒルトンホテルという立地もあり、ケーキバイキングとしては椅子からひっくり返るくらい高額なんですが、数日遅れの結婚記念日ということで。

ていうか、いまさらですが、

結婚記念日にマリーアントワネットってどうなんでしょう?

まぁ愛人の噂はともかく夫婦仲は良かったそうですから、良いとしましょう…良いのかしら?


そしてこのビュッフェ、お高いにもかかわらず予約でいっぱいです。

セレブならコンシェルジュに電話一本でいつでも参加できたりするんでしょうが、庶民の私たちは夜な夜な予約サイトをチェックして、キャンセルが出たときを狙ってようやく予約成立…

まったく、平民がベルサイユにもぐりこむのはこんなにも大変ですわよ、ポリニャック夫人!

ベルサイユな店内の美しいディスプレイ。
マリーアントワネットの結婚ビュッフェ

しかしこの5段ケーキ、食べられるのかと思いきやディスプレイです(泣)ベルサイユ…。

提供されるケーキたちは、さすがにどれも美しくて美味しかった…と思います。
ゴージャスでファビュラスなベルサイユに気後れしてあんまり味を楽しむ余裕もありませんでした(泣)

もちろんマリーアントワネットといえばベルサイユ、
ベルサイユといえばバラなので、
バラをモチーフにしたスイーツもありました。
ただしあっという間に無くなってたけど…。

そう、ここはまるでベルサイユ…かと思えば、ケーキを取る行列は浦安にあるネズミの国と一緒なのです。要するにすごい並ぶ。そして待つ。

こうやって行列にずっと並んでいると、さながら国王夫妻の謁見を待つ貴族の気分ですわ。
ああっ王妃さま、もう行ってしまわれるの…?
(この日一番人気と思われた薔薇色のシャンパンゼリー、味わえないままにアデュー…)

マカロンタワーもディスプレイ(泣)
マリーアントワネットの結婚ビュッフェ

しかしボウルに入ったマカロンなら食べ放題ですよ。

そんなゴージャスなスイーツビュッフェ、

サービス料も入りまして
二人でお会計一万円弱でございます。

さ、サービス料…(バイキングなのに)

たぶんケーキバイキングとしては一生に一度の贅沢となることでしょう。

さようなら、わが青春のベルサイユ。アデュー。

帰りにはせっかく東京まで来たということでミシュランガイドに載ったというお店で食事していきました。

ソラノイロの東京駅店で、天草大王ラーメン…。

880円なり。

これぞ身の丈。そしておいしー。


コピスガーデンに、2度目のこんにちは

旅行記
04 /09 2016
ちょっと前の話になりますが、栃木県那須町のコピスガーデンにいってきました。

コピスガーデン。
コピスガーデン
那須というおしゃれリゾート地にある、バラや宿根草など扱うおしゃれなお店。

実は訪問は2回目。
去年来たときは冬だったので、雪に埋もれた写真しかとれなかったんだ…。

宿根草はメジャーなのものから、マニアックなものまで。
コピスガーデン
まぁ私の世界が狭いのは自覚しているので、
うかつに『この店の品揃えすごい!』とかいえないのですが、
とりあえずヒマラヤユキノシタを2種類以上扱ってるお店はわりとレアだと思います。

まぁそりゃ宿根草の品揃えはいいでしょう。
だってここは宿根草などの苗を扱う大森プランツさんの運営する店舗。

この大森プランツさん、ビニール袋に入った宿根草がよくホームセンターで売られていまして、何度か買ってます。

以前我が家にあったアストランティアも、ここの苗を買ったもの。
あれは2010年だったかな。

当時の苗のパッケージに記されていた住所は福島県、南相馬市。

震災以降、どれだけ大変だったのか想像もつきません。

もともとあった店舗は閉鎖されてしまいましたが、
こうやって移転してまで営業してくれて、
欲しかった宿根草の苗が買えることがただうれしかったです。

広いお庭には池があってアヒルさんもいました。

写真?とるの忘れたっ!

そんな中、なぜか撮ってある多肉の写真。
コピスガーデン
なぜだ。きっと苗が立派だったから感激して撮っちゃったんだ。きっとそうだ。

(ちなみに写真は店の人の許可を得た上で撮影していますのでご安心を)

さて買った苗。
ずっと興味あったエキノプス。
エキノプス
青いボールみたいで可愛いらしい。

そして赤いペンステモン。
ペンステモン

そういえばペンステモンといえば数年前にハスカーレッドにはまって何本か育ててたような…
あれ?あいつらどこいった??

記憶力の悪さは年々悪化中。
しかし震災の記憶は忘れたくないね。

えっ携帯みるの?~南の島でナニかを叫ぶ旅行記その13~

旅行記
02 /22 2016
今日は2月22日。

冬至の日に比べて85分、日が長くなりました。

南の島でナニかを叫ぶ旅行記その13。

最後の日はパラセイリング。

パラセーリング

事前になんか説明されるのかと思いきや、

いきなりスタッフに君たちコッチ来い、と呼ばれ、

呼ばれた先で金具を装着させられ、

あれよあれよという間に空に放たれました。

わたし、まるで風船。

あらあら、さっきまで乗っていたボートがどんどん小さくなるよ。

まぁでも楽しい。空が近いわ。
ほら下を見て!海があんなに遠いよ!

『無理っ無理っ無理っ…!』

こういうとき、隣が同じテンションで楽しめる人だといいね。
残念ながら今日はそういうわけにもいかないようだね。

…高所恐怖症の夫は隣で情けない声を出している。

あらあら、気がつけば他のパラセーリング客よりずっと遥かに高いところまで昇って行くようですね。

こういうのは高さによって値段が違うらしいので、まぁ、ラッキー。

『まだっ?まだ降ろしてくれないの!?』

あがったばかりですよ、あなた。

あらあら、気がつけばボートが豆粒のよう。
豆粒って誇張じゃないわ。ソラマメくらいの大きさだもの。

最初は風船のようだと思ったけど、こうなるとまるで凧のようというべきか。
それも子供が調子に乗って高いところまで上げすぎちゃって若干後悔するレベルの高さだ、これ。

…もしかしてこのツアー、一番高い所まで上るツアーでした?

『もう降ろして…』

夫は気絶しそうだった。

少し離れたところでは、私たちの半分以下の高度で飛ぶパラセイリング客が見える。
あのツアーにあたればよかったのに、なんて運のない旦那さまだ。

飛びたってから15分後、わたしたちは無事に戻った。

ああ、楽しかった。(私は)

『エンジョイした?』
白人のおじさんが聞いてきた。次は彼らが飛び立つ番だ。

夫は、明らかにヘロヘロのくせに親指をぐっと立てて『楽しんだよ!』という返事をした。
あなた強がってるのがバレバレですよ。

白人おじさんたちが飛び立った後はボートで休憩。
パラセイリング

夫はぐったりしてる上に、命綱を必死で握り続けたため手が痛くなったという。
ディ●ニーランドでうっかりスペースマウンテン乗った後もこうだったな。
なんでパラセイリングやっちゃったんだこの人は。

そのとき、乗組員の一人がiphoneをいじってるのが目に入った。
仕事中に携帯いじっちゃいけませんなぁ。
これからのお天気でもチェックしたのかしら?

その後、白人おじさんたちも降りてきて、みんなで浜に戻った。

はっきりいって浜に戻るときのボートは絶叫マシンより恐ろしかった。

さすが繁忙期。次の客が待ってるから早く帰りたいと言わんばかり。
パラセイリングは楽しんだが、このときばかりは本気で叫んだ。

『オーマイガー!オーマイガー!!』

なんで英語で叫ぶのか?
そりゃ英語で叫ばないとヤバさが伝わらないからだよ運転手に!
だから私は英語で叫ぶ!オーマイガー!!!!!

一緒にきた客引きの男は余裕ぶってたが、私は見た。
ボートの運転が荒くなるたびにその辺のロープをぎゅって握りしめてたのを。
あなた実はちょっぴりビビってません?

海ではジェットスキーに引っ張られたバナナボートが高速で動いていた。
しかしそれより早く移動する物体があったのさ。それが私の乗ったボートさ。

定価より1000ペソ安くしてもらった上に、
バナナボート以上のスリルを味あわせてくれるだなんで。
なんて親切なツアーなんだろうね(そんな親切はいらん)

ところでその日一番怖かった話は、これじゃなかった。

浜から戻る途中で、だいぶ回復した夫が話してくれた。

『あのスタッフさぁ、白人のおじさんの携帯見てたんだよね』

えっ…!?

つまりこうだ。
白人のおじさんがパラセイリングで空の旅をしていたとき、彼のiphoneがボートに残された。
それをボートの乗組員の一人が我が物顔でいじってた、と。

私はそれをみてスタッフが自分の携帯をいじってるのだと勘違いしたけど、
実は他人の携帯だったのだ。

なにそれ、怖いわ!!

ちなみに私たちの携帯はいじられてない、はず。
一緒にきた客引きの男に、荷物一式を預かってもらっていたから。
(その前にロックかかってるけどね)

とてもとても怖い話だった。

別れ際に、客引きにチップを渡した。多めに。
いろいろと面倒見てくれたし、何より彼のおかげで荷物がガードされたし…。

客引きは笑顔で受け取り、足取り軽く帰っていった。

しまった。
最初っからチップあげると言っとけば、もっと安くしてくれたかもしれない。

次に来ることがあったらやってみよう。

もっとも夫は二度とパラセイリングは嫌だといっているが。

そしてもし次来ることがあっても携帯は放置しないようにしよう。きめた。

つづく。



客引きさんごめんなさい~南の島でナニかを叫ぶ旅行記その12~

旅行記
02 /20 2016
今日は2月20日。

南の島でナニかを叫ぶ旅行記その12。

日が変わって1月2日。
3日の早朝に出発するため、ここで過ごすのは今日が実質的最終日になる。

『ハローマム!センキュー!!』

ホテルを出ると例の帽子売りに挨拶された。
数日前に帽子売っただけの私を覚えているだんて、彼は義理堅いのか。
それとも私はよほどの上客だった(つまりぼったくられた)のか。

しかし今日はぼったくられたくない。高いアクティビティに参加するからだ。
そう、パラセーリングに。

↓パラセーリング。
パラセーリング

このアクティビティ、それなりに高い。

ある日本語のサイトで予約しようとすると、
一人当たり4000ペソ≒12,000円という○○○○○価格であった。
(○○○○○はお好きな言葉をいれてください)

しかしながら現地の客引きのおじさんの持ってるカードによれば、
定価でも2人で3500ペソ≒10,500円。
2人です。繰り返しますが2人分でこの価格です。

もっとも一人参加の場合は2人分のスペースを独り占めすることになるため、
4,000ペソというのもありえない価格ではない。たぶん。

ホテル近くのストリートで客引きに話しかけられるを待つ。

ふふふ。

日本では、『ただ立ってるだけで男性が寄ってくるの~♪』なんてことは
夢のまた夢だったが、ここではそれが叶うのだ!

…まぁ、彼ら(客引き)の目当ては私のお金だけどね。

しかしお金目当てでもいい。
ここでの私は男性(客引き)にモテモテすぎる。
ある意味ディ○ニーランド以上に夢の国なんですわ。

…まぁ、あの夢の国も結局は私のお金が目当て…ゲフンゲフン。

『ヘイマム!アイランドホッピング?バナナボート??』

客引きゲット!
(ゲットされてるのは私のほうだ)

わたし『パラセイリングがしたいの』

客引き『パラセイリングは2人で3,500ペソだ』

知ってる。それが外国人観光客向けの定価だということも。値引き前提の価格だということも。

わたし『でぃすかうんとぷりーず』

客引き『3,300ペソだ。一緒にいって写真も撮るよ』

だから断る!

だって色んな客引きと交渉して、値引きの相場を知りたいじゃない。
200ペソしか値引きする気がないなら、ノーセンキューよ。

わたし『2500ペソならOKだけど、そうじゃないならノーセンキュー』
(例により、無茶な値引きで婉曲的にお断り作戦)

客引き『…2700ペソならどうだ?』

お前も値引くのかよ!!
新品だから値下げしないと言ってたのにあっさり半額にした服屋の店員といい、
ほんと言い値が信用できん島だわ。

2700ペソなら行ってもいいって思ってたけど、微妙に面白くないからもっと安くしないといかない!
(※もちろん心の声)

それから何度かの応酬を経て、最終的に彼はちょっと辛そうな声でこういった。

客引き『わかった。2500ペソ』

はい決定。いろんな客引きと話すつもりだったけどもういいわ。
浮いた1000ペソ(≒3000円)でカニでも食べよう。

客引き『じゃあ今から向かうぞ』

あ、待って。海に落ちるかもしれないからタオルほしい。

私『これから私たちが泊まってるホテルでタオルをレンタルする。OK?』

このときの彼の脳裏になにが浮かんだのか、このときの私はまったく気づかなかった。

タオルを借りるためにはホテルの敷地に入らないといけない。
もちろん部外者である彼は入れない。
だからここで待っててね。

…というのはごく自然な流れだと思う。

だからタオルを借りてホテルの敷地から出たとたん、彼が飛び出してきたのには本当に驚いた。

しかもわりと真剣な表情で。

客引き『さあ、いこうか。タオルを持つよ』

これはどう考えても、私たちのこと疑ってた。
タオルを取りにいくといってホテルに逃げ込み、そのままバックれる客もいるんだろう。
失礼な。わたしそんな女じゃないわ。

数分あるいて、案内された先のテントで料金を払うように言われた。2500ペソ。
値引きは客引きの判断に任されているので、表示価格より安くても客引きがそうといえばその価格なのだ。

聞いた話では客引きは料金の10%を受け取るそうなので、値引きのしすぎは客引き本人の首をしめることになる。
あら、悪いことしちゃったかしら。

ボートを乗り継いでパラセイリング可能な場所へ。

客引きはタオルを持ったままついてきた。
宣言どおり写真を撮ってくれるらしい。あとでチップはずも。

ボート内には船乗りが数人。それと付いて来た客引き。あと客がもう一組いた。
白人のおじさんとアジア系の女性のカップル。

『ハイ!君たちパラセイリングは始めてかい?怖いかい?』

白人のおじさんに話しかけられた。こいつもきっと北米人だろう。

わたし『あー、初めて。でも私はエキサイトしてる』

私はね。隣の夫(高所恐怖症)はプルプル震えてるような気がするけどね。

おじさん『いいかい、リラ~クス、それから、エンジョイだ』

わたし『おーけー!えんじょいするよ!!』

リラックスという言葉に、脳内で『リラクシ~ング♪』という声がよみがえった。
あぁ、あれまだ昨日のことか。なにがリラクシングだ、あの案内人め…。

ボートの中でなにかの書類が渡されて、サインしろといわれた。
何かあっても文句はいいません、という誓約書だろう。
意外にしっかりしてるのね。

では私も書類の文面をしっかり読もう。どれどれ…。
あ、いいから早くサインしろって?
はいはい、そんなこと言ったら私の分も夫の分もまとめて私がサインしちゃいますよ?え、いいの?

前言撤回、全然ちゃんとしてないーーー!!!

夫とはいえ、他人になりすましてサインをしたのは生まれて初めての経験です。
大丈夫かこの会社。

つづく。